こんばんは。ウェールズ歴史研究家を名乗る、たなかあきらです。
5~6世紀のウェールズやイングランドが舞台の中心となっていると想定される、漫画七つの大罪に、最近ハマって色々調べております。
その中で、漫画と実際のリオネス王国は、複雑に絡み合う謎があったんだ!
ということが分かってきました。
リオネス王国の場所
「リオネス王国はどこにあるんでしょうか?」
「そうそう! 物語が始まる前のページに描かれていた!」
「リオネス王国の位置は、七つの大罪の第一巻の最初のページに描かれていました。その場所は、現在のイギリス、コーンウォールにある半島の先端部分を指していました」 ※写真の第1話と書かれている左側(LIONES)
「あれっ。しかし、僕はある疑問を見逃しませんでした。その場所って、リオネスだったっけ?」
「実は歴史上で描かれているリオネス王国は、コーンウォールから海を渡ったところに
ぽつりとある小さな島、シリ島なのです」
漫画のリオネス王国の位置にあった、本当の国は何?
「じゃあ、七つの大罪で描かれているリオネス王国は、歴史上ではどんな国なの?」
「七つの大罪が描かれていると想定できる5世紀終わりから6世紀初めにかけて、コーンウォール付近は、ドゥムノニア(Dumnonia)という国で、その中にコロヌビア呼ばれる小国がありました。七つの大罪のリオネス王国の位置は、コロヌビアとほぼ一致しています」
リオネス国王バルトラって誰?
「さらに突っ込みを入れますよ。じゃあ、リオネス王国の国王バルトラはコロヌビア王なんでしょうね?」
「むむ。歴史上を探してみると、その時代にはバルトラと呼ばれる王はいませんでした。しかし、とても興味深い家系図が見えてきました」
「コロヌビアの王たちの中に、メルチョン(マルシアヌス)と呼ばれる王がいました。
その王の娘は、イザベラ言い、英語名ではエリザベスになります」
※歴史上の家系図
「エリザベス? 何か聞いたことがありますね。そうそう、メリオダスと行動を共にして七つの大罪のメンバーを探して、聖騎士と戦いましたね」
「そうです、エリザベス(イザベラ)は歴史上では、シリ島にあるリオネス王国の王メリオダスと結婚しているのです」
「へえ、とても面白いですね。ということは、コロヌビア王メルチョンが、漫画の中ではリオネス王バルトラの可能性があるってことですね」
ダナフォール王国ってどこ?
「さらにさらに、質問をしますね。漫画の中では、ダナフォール王国があって、その昔にメリオダスが破壊したって、言ってますよね」
「ダナフォール王国はどこにあるのですか?」
「うぐっ、なかなか鋭いところをついてきますね。ダナフォール王国は現在の場所ではどこになるのか、よく分からないのです。しかし僕は、歴史上のリオネス王国があったとされるシリ島が、ダナフォール王国じゃないか、と思うんですよ」
「ん? 混乱してきました。ちょっと整理しましょう」
「なるほど、そういうことですね。ん~、ダナフォール王国が、リオネス王国(現在のシリ島)である証拠はあるのですか?」
「やはり、そう来ましたか! 実は、こんな記述があることを見つけたのです」
シリ島の島々は主に7つに分かれているけれど、もともとは1つの大きな島であった。しかし、5世紀から6世紀にかけて(七つの大罪の時代とほぼ同じ)、島に大洪水が起き、島の大半を占める平地が海に沈んでしまった。このため、シリ島は小さな島々に分断されてしまった。
「こ、これは偶然の一致でしょうか、それとも七つの大罪の作者は・・・」
「こうやって、調べて想像していくのもロマンがあって面白いですよね」
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最後まで読んでくださり有難うございました。
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