(18.7.28更新)
こんにちは。ウェールズ歴史研究家を名乗る、たなかあきらです。
5~6世紀のウェールズやイングランドが舞台の中心となっていると想定される、漫画七つの大罪。登場する、アーサー・ペンドラゴンはモデルがいると考えられ、その人物に迫ってみます。
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アーサー・ペンドラゴンのモデルは誰?
「アーサー・ペンドラゴンのモデルは、アーサーという名前の通り、かなり高い確率でアーサー王物語に登場するアーサー王と考えられます。その強力な理由がいくつか挙げられると思います」
アーサー・ペンドラゴンの名前
まず、アーサー・ペンドラゴンという名前です。
アーサー王物語:アーサー王の父は、ウーゼル・ペンドラゴンと言い、ブリタニアの王でした。ペンはウェールズ語で頭を意味し、ドラゴンはウェールズの国旗に用いられており、ドラゴンの甲冑を被っている様子が想像できるのです。
キャメロットの新王
次に、キャメロットの新王と呼ばれていることです。
アーサー王物語:アーサー王は岩に刺さった兼を引き抜いて、5世紀の終わりごろにブリタニアの王になったとされています。そして、王都はキャメロットと呼ばれて、宮殿キャメロット城があった、と言われています。キャメロットはどこなのか?様々な説があり、実際はよくわかっていません。しかし、七つの大罪にも書かれているように、ブリタニアの南部にあったのでは? という説が有力と思われます。
マーリン
三つめは、アーサー王はマーリンと行動を共にしている点です。七つの大罪でのマーリンは女性ですが、強力な魔法の力を持っていますね。
アーサー王物語:アーサー王は子供のころに、父とマーリンとの約束によりマーリンによってエクター卿に引き取られ、ケイ卿と一緒に育てられました。そして、王になってからもアーサー王はマーリンと行動を共にして、多くのアドバイスや魔力による助けを得ます。
剣技がすごい
アーサー王は、聖騎士へンドリクセンと戦い、「剣技だけのつまらん小僧だ」と言われています。
アーサー王物語:アーサー王は伝説の剣「エクスカリバー」を振りかざし、向かう敵をバタバタとやっつけます。歴史書の中でも、ベイドン山の戦いでエクスカリバーを振りかざし960人もの敵を一人でやっつけたという記述があります。
しかし、エクスカリバーを持っていないときは、円卓の騎士ボールス卿に馬から突き落とされて、殺されそうになったりしています。この辺りも剣に頼る点があり、漫画と似ているのではと思います。
七つの大罪を探す旅
七つの大罪では、七つの大罪のリーダー格であるメリアドスと王女エリザベスが、他の七つの大罪メンバーを探す旅に出て、集まった仲間と共に王国を陥れた悪の聖騎士たちを倒すために戦い、国を救うというストーリーです。
アーサー王物語:円卓の騎士たちが、聖杯探索の旅にでて数々の難関にぶつかりますが、ついに聖杯を見つけ、元凶であったフィッシャーキングの傷をいやしたところ、国の乱れも収まった、というストーリーがあります。人数は違いますが、七つの大罪メンバーと円卓の騎士が、とても似ているような気がしますね。
最後に
七つの大罪に登場する、アーサー・ペンドラゴンは、伝説の英雄アーサー王がモデルになっている可能性がとても高い、と言うかかなり一致してますね。七つの大罪の中で、アーサー王がどのように活躍をしていくのか、とても楽しみです。
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