(登場人物は実在ですが、ストーリーとキャラはたなかあきら作です)
これまでのあらすじ
<登場人物>
ウェールズ内の一国を治めるハウェル。
乱暴者も勉強し落ち着いてきた。
ハウェルの弟クラドグ。かなりお調子者。
ウェールズの最権力者イドワル。冷静で冷淡、冷血。
ハウェルを敵対視するようになる。
最強国イングランドのアゼルスタン王。
ウェールズ法の完成
900年、ハウェルは自国デハイバースのウィットランドで議会を開いた。
デハイバースのため、ウェールズのために、これまでにない新たな法を作った。今から皆に公表する。
ひとつ、資産は全ての息子達に均等に分けること。争うべからず。
ハウェルの兄貴!すごいっすね。
ひとつ、臭い口臭、重病、セックスレスの夫とは離婚できる。
うぐぐぐっ、、、キツイっすよ兄貴、、
これは、アネさんの入れ知恵かい?
あら、クラちゃん、心当たりあるの??
ふうーん
夫なったら、なおさら常に精進することね。
ひぇっ~、こわいっす。財産取られてバイバイっすよ〜
俺も結婚したら、ウェールズに住みにくくなるっすよ〜
兄貴もそうじゃ、ないっすかぁ?
おぉ、こわっ・・・エレンのアネさん、ますます強くなるなあ~
クラちゃん、何か言った??
新たな動きが始まるウェールズ
ウェールズの片田舎で制定した法の噂は、口々に伝わった。
デハイバース国内はもとより、ウェールズ中に広がっていった。
更には、国を超えイングランドのアゼルスタン王の耳にも届いた。
何!ハウェルがウェールズ法?
はっはっは〜
あの男、ウェールズの統治者であるイドワルより、ずっと見所があるな。
面白い、是が非でも会って話がしたいものだ。
しかし、それらを全く喜ばしく思わない人物がいた。
自称ウェールズ全体の統治者、グウィネズ王のイドワルであった。
なにっ、ハウェルが戻って来ただと?
それにダヴィッド国を勝手に統合し領土を広げた?
さらに、法律まで作っただと??
ワシを無視してか!!
はっ、そのようで。
ウェールズの統治者は誰だと思っているのだ?
けしからん!
偉大なイングランド王アゼルスタン閣下に会いに行き、懲らしめてもらうよう言いつけてやる!
またまた、行かれるのですか?
そうだ、すぐにアゼルスタン閣下のもとへ出発だ!
へい
最後に
10世紀中ごろにㇵウェルによって作られたウェールズ法は素晴らしいものでした。
ㇵウェルがローマで学んだ様々な法律の良いところとウェールズの風習を組あわせた最新の内容でした。
このウェールズ法は16世紀中旬にヘンリー8世によって書き換えられるまでウェールズで使用されていたそうです。
詳細は以前のこの記事をご覧ください、と言いたい所ですが、
ストーリーのネタバレになるので当分は伏せておきます。
こんかいは、こちらでご勘弁を。(ㇵウェルの関する本)
※おススメ記事です
最後まで読んでくださり有難うございました。
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