こんにちは、たなかあきらです。(19.7.24更新)
今回は、アーサー王の伝説の剣、エクスカリバーのお話です。
アーサー王の剣として有名なエクスカリバーは、どうやって作られたのでしょうか?
また、なぜ剣が岩に刺さることができたのでしょうか?
岩に刺さっていた剣もエクスカリバーかどうかは諸説ありますが、当時の剣はどうやって作られたのかを推測すると、岩に剣が刺さっていた理由が見えてきました。
👉参考 エクスカリバーの詳しい記事
伝説の剣エクスカリバーの本質に迫る
アーサー王の剣、エクスカリバーの作り方を再現した例
実際にアーサー王のエクスカリバーはどうやって作っていた可能性があるのか?
当時の技術を考慮して再現実験がなされました。
The Truth Behind – The Sword Excalibur – YouTube
専門家によると、エクスカリバーは鋳造という解けた金属を型に流し込んで固めて形を作る、方法を取っていたのではないか?という説です。
つまり、
①岩で型を作る
②溶かした金属(鉄や青銅など)を型である岩に流し込む
③流し込んだ剣が岩に刺さった姿で固まる
④岩に刺さった剣を抜き出す
こんな手順が考えられました。
エクスカリバーの作り方、その1
るつぼの中で金属を高温で溶かします。
エクスカリバーの作り方、その2
剣をかたどった型を準備します。ここではコンクリートや耐火物でできてますが、アーサー王の伝説によるとこの型が岩でできていることになります。
エクスカリバーの作り方、その3
溶けた金属を型に流し込みます。溶けた金属が鉄製の場合は約1600℃程度の高温になります。
エクスカリバーの作り方、その4
溶けた金属を型の中で固まらせ(凝固)、冷えるまで待ちます。
エクスカリバーの作り方、その5
剣が黒みを帯びて冷えて来たら、ゆっくりと抜き出します。
おおすごい! 岩に刺さった剣を引き抜いているようです!!
エクスカリバーの作り方、その6
取り出して、剣のふちのバリを取り除き磨いたら出来上がりです。
エクスカリバーができちゃった。かっこいい!
岩に刺さったエクスカリバーは、なぜ抜けなかったのか?
金属が固まって冷えるときに収縮します。同時に型も冷えるときに収縮するので、剣が型に締め付けられるような状態になるケースがあります。
もし、エクスカリバーが説明したような方法で作られた場合、この理由によって抜けなくなっていたことが考えられます。
アーサー王伝説の場合は、魔法使いのマーリンの魔法で抜けたのかもしれませんね(笑)。
最後にひとこと
たなかあきらです。剣を作る方法は、ご説明した鋳造や、叩いて伸ばして作る鍛造、両方の組み合わせなど、考えられます。
今回の鋳造による方法は、なるほどこの方法では岩に刺さった剣の説明が現実的につくなあと思います。
事実はどうであったのかわかりませんが、エクスカリバーの作り方も考えると興味深いですね。
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コメント
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[…] なぜアーサー王の剣は岩に刺さっていたのか?エクスカリバーの作り方から考えた | イギリス・ウェールズの歴史ーカムログ より: 2020年8月21日 10:52 PM […]