※写真はバッキンガム宮殿でイメージです。
イギリスのロイヤルウェディングに使われる、ウェルシュ・ゴールドって何?
2011年4月29日にイギリス王室のウィリアム王子とキャサリン王妃が結婚した時の
ロイヤルウェディングに使われた指輪はウェールズにゆかりの深いものでした。
指輪にはウェルシュ・ゴールド(Welsh Gold)と呼ばれる、ウェールズ産の金が使用されていました。
ウェルシュ・ゴールドはなぜ、イギリスのロイヤルウェディングに使われたのでしょうか?
ウェルシュ・ゴールドとは何か?
ウェリッシュ・ゴールドとはウェールズ原産の金のことで、北ウェールズと南ウェールズの二か所で採掘されていました。いつから始まったのかは定かではなく、青銅器時代という説もあります。(紀元前1900-1600年の金装飾品がウェールズで見つかっている)。
南ウェールズで最大のDelaucothiという金鉱山では、1世紀にブリタニアのローマ帝国支配が始まった後にローマ軍によって採掘がはじまり、北部にあるGwynfynyddという鉱山は19世紀中頃に採掘がはじまりました。
参考:Welsh gold – Wikipedia, the free encyclopedia
いつからウェルシュ・ゴールドはイギリスのロイヤルウェディングに?
ウェールズの歴史上では、プリンス・オブ・ウェールズの叙任式の時の冠に使用されたり、伝説ではアーサー王の剣の絵の模様にもウェルシュ・ゴールドが使われたそうです。
イギリスの王室で使用されるようになったのは、1923年にエリザベス二世の母親のエリザベス王太后が、ロイヤルウェディングの時にウェルシュ・ゴールドを使った指輪を選んだのが始まりです。
その後、1947年のエリザベス二世、1973年のエリザベス二世のアン王女、1981年のダイアナ妃、2005年のカミラ夫人、そして2011年のキャサリン王妃もウェルシュ・ゴールドの結婚指輪をはめています。
更に、1986年にエリザベス女王は60歳の誕生日のお祝いとしてウェリッシュ・ゴールドの延べ棒をプレゼントされました。
希少価値が非常に高い、ウェルシュ・ゴールド
イギリスのウェールズが原産でやや赤みがかかった色にも特徴があり、イギリスのロイヤルウェディングに使われてから、ウェルシュ・ゴールドは更に脚光を浴びるようになりました。埋蔵量も少ない事から希少価値があり、とても高価な金になっています。
残念ながら20世紀にはウェールズにある金炭鉱は閉山となり、希少価値が上がり史上では入手困難となっているようです。
最後まで読んでくださり有難うございました。
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