ヴィンランド・サガ、登場人物達は実在したの? アシェラッドとアーサー王との関係の謎を追跡!

アーサー王
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ヨーロッパ中を荒しまわった海賊のヴァイキングを中心に描かれた漫画、

「ヴィンランド・サガ」

時代は11世紀の初頭、デンマーク王はスヴェン王で、女々しい姫のような王子クヌートはヴァイキングの本性に目覚めはじめ、父に戦いに挑んでいく。

一方、最強のヴァイキングの息子トルフィンは父を殺され、復讐を狙いながら
クヌートの下で戦っていく・・・というのがヴィンランド・サガの前半のあらすじです。

 

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そういえば、ヴィンランド・サガの登場人物は実在人物がモデルって聞きましたけど本当ですか?

 

 

アシェラッドはアーサー王の子孫らしい

 

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アシェラッド!

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そう、ヴィンランド・サガの主人公トルフィンの父を殺したアシェラッド。
アシェラッドはヴァイキングとウェールズのハーフの設定だ。
さらに、アーサー王(アルトリウス)の子孫と描かれているな。

 

(アルトリウス)直系のリディア様の御子だ
このアシェラッドにはローマン・ケルトの偉大なる指導者の血が受け継がれている

アルトリウス
5~6世紀に活躍したイギリス先住ケルト人国家ブリタニアの軍事総司令官である

後世に語り継がれアーサー王伝説の原型になったとされる人物である

 

 

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www.rekishiwales.com

 


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アシェラッドはすごい血筋なんですね~アーサー王やアルトリウスと聞くとワクワクします!

 


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もし、アシェラッドがアルトリウスの子孫だとしたら、一体誰なんだろうか? 追跡をしてみることにしたんだ!

 


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僕はヴィンランド・サガの中で、アシェラッドのファンなんです!
とても面白そう!誰なんだろう?どきどきします!

 

 

アルトリウスはいたのか?誰だ?

 

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アルトリウスがいたとされる5世紀のウェールズの小国群はこんな感じだ。

11世紀が舞台のヴィンランド・サガに出てきた、ブリケイニオグは既にあるしモルガンウィグ(モルガンクーグ)の原形となっている、GwentとGlywyssingもある。

 

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※ウェールズ小国群は図中の赤で囲った辺り

 

 

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アルトリウスに該当する人物はいないか?
アルトリウスではないか?という人物は何人かいたが、これといってヒットする人物にはなかなか出会えなかった。

この時代付近の王たちを洗い出したところ、ついにある一人の人物が浮かんできた。

その人物はウェールズ北部の強国グウィネズ(Gwynedd)にいた騎士、シンラス・アプ・オウァインという人物だ。シンラスは父や親類たちと共に外敵と勇敢に戦ったようだ。

※図1 シンラスはアルトリウス?

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このシンラスとう人物は強かったのか?
シンラスには「熊」というあだ名がついており、シンラス・ザ・ベアとも呼ばれていた。

「熊」のことをウェールズ語ではArthと言い、ここからアーサーやアルトリウスと呼ばれるようになったかも知れない。

 

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このシンラスがアルトリウスだと仮定した場合、子孫をヴィンランド・サガの時代までたどると誰に当たるのか?

とある筋をつかって聞き込み調査を開始した。

 

アルトリウスの子孫?をどんどん辿る!

 

 

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シンラスの子孫を調べようと思った。しかし、情報がほとんどなく困難を極めた。

しかし、シンラスから9世代立った子孫に、カラドクという王がいたことが分かった。あと300年だ!

 

さらに調査を進めると、カラドクの息子はハウェルと呼ばれグウィネズ国の王になっていることが分かってきた。

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✅参考記事

<改訂版>第3章 戦国化するウェールズと、アングロ・サクソンの国マーシアが勢力拡大していく時代

 

ついにヴィンランド・サガの時代まで!

 

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様々な筋から情報を集めては見たが、なかなかハウェルの子孫は見つからなかった。だめなのか?再び諦めていたところ、有力な情報が舞い込んできました。

ブリケイニオグとモルガンウィグの国境付近にいたとされるカラドク・フレイチ・フラスはハウェルの息子であるという情報を手に入れました。

 

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そして、このカラドクの子孫を6世代進めるとLlywarch Hwlbwrch(リヴァルヒ)という人物にたどり着いた。ほぼヴィンランド・サガの時代である11世紀初めのころだ。

リヴァルヒはウェールズを唯一統一した王グリフィズ・アプ・ラウェリンに仕えた人物だ。

はっきりと特定はできないが、ヴィンランド・サガに登場するアシェラッドが実在人物なら、リヴァルヒの親または祖父と近い親族ではないか?

というところまでたどり着いた。

 

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その他の主要登場人物の歴史上のモデル

 

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その他、ヴィンランド・サガの初期に出てくる主な登場人物のモデルを纏めました。


・主人公のトルフィン

アイスランドの探検者、ソルフィン・ソルザルソンがモデルとなっています。

ソルフィン・ソルザルソン – Wikipedia

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・レイフのおっちゃん
はじめてヨーロッパ人としてアメリカ大陸に降り立った人物とされる。

レイフ・エリクソン – Wikipedia

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・スヴェン王、クヌート王子
デンマーク王のスヴェン1世ハラルドソンと、その次男がクヌート一世。クヌート一世はイングランド、ノルウェー、デンマーク王位を手に入れ巨大帝国を築いた。

スヴェン1世 (デンマーク王) – Wikipedia

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クヌート1世 (イングランド王) – Wikipedia

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・トルケル(のっぽのトルケル)
ヨーム戦士団首領でシグヴァルディの弟。マンガではトルケルの父シグヴァルディはトルフィンの母ヘルガの父であり、トルケルはトルフィンの大叔父の設定。

Thorkell the Tall – Wikipedia, the free encyclopedia

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まとめ

 

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ヴィンランド・サガに登場するアシェラッドが実在人物とした時、アーサー王から子孫まで仮説を立ててたどって行き、ある程度まではアシェラッドはどのあたりの人物なのか推測まではできたように思います。

このように漫画と歴史を繋げていくことは、面白いですね。

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参考文献:The History Files

 

 

 

コメント

  1. nezuzyouzi より:

    ヴィンランドサガ、面白そうです。
    歴史上の人物の子孫を探すのは、おもしろいですね。ヴィンランドサガの登場人物にはモデルがいたんですね。
    この漫画のどこまでが本当で、どこからがフィクションなのか調べてみるのも面白そうですね。^^
    この漫画は、絵がかっこいいですね^^

  2. t-akr125 より:

    id:nezuzyouziさん
    いつもコメントありがとうございます。
    歴史上の人物の子孫や先祖を探していくのはとてもロマンを感じますね。おもしろいです。ヴィンランドサガのように、漫画のストーリーを書きたいです!

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