孫子の兵法は古代イギリスでも活きる!

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歴史上には成功した偉人、権力を奮った偉人、名を残した偉人達が数多くいます。

しかし時代を動かしたけれど、スポットライトを浴びない隠れた英雄達もいますそんな英雄を探して現在の世に紹介したと思っていました。 そう考えていたところ、

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・イギリス王室の祖先は誰か?

・イギリス・ウェールズを始めたのは誰か?

の問いがふっと思い浮かびました。皆さんご存知です?

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その人物は「キネダ・アプ・エダン」!

歴史書にも数行しか書かれていない伝説の偉人です。キネダは4世紀〜5世紀にかけて大活躍した人物で、孫子の兵法にも通じ今のビジネス活かせる行動を取っていました。

エリザベス女王の祖先

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僕はイングランド王の血筋を調べていました。16世紀はエリザベス一世の時代で、その王朝はテューダー朝と呼ばれています。

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テューダーは何だろう?と調べていたら、エリザベス女王の祖先はウェールズ人のオーウェン・テューダーという人物に当たりました。イギリスドラマの「テューダーズ」もここから来ていたのです。さらにオーウェン・テューダーの先祖を遡って行くと、ウェールズの王室に入り更にはある人物にたどり着きました。

その人物がキネダでした。

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◎キネダの業績を調べたら

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「マナウ・ゴドッディン(現在のスコットランドの一部)でピクト人と戦った戦士。8人の子供と1人の孫を連れて北ウェールズに移住し、スコット人の侵略を打ち負かし国を建国した」位の記述しか無かったのです。

もっとキネダの事を知りたい、調べようと、いらいろな情報をかき集めて自分なりに繋げてみました。そうした所、面白い人物像が浮かび上がってきました。警察が情報をもとに犯人の人物像を描くのに似ているかもしれません。これが、歴史を調べる醍醐味と思います。

◎古代ウェールズにも孫子の兵法だ!

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僕が見たキネダの生き方は今の僕たちにもきっと役に立つと思います。孫子の兵法にも通じる点も多いと思います。

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 ①強きに従い自分の役割を果たし地道に力を蓄える

当時はローマ帝国に占領された支配下にあり、キネダ一族は外敵の侵略を防ぐために辺境の防備をしていました。自分の領土を広げるために戦争をすることもなく、ローマ帝国に敵対することもなく、ローマ帝国から与えられた防備の任務をコツコツと行っていました。こうして戦いのスキルを着実に習得し軍備も整えていたのではと思います。

→兵を知るのは将は、生民の司命、国家安危の主なり

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②敵を取り入れ敵から学

当時の強大な勢力は、ローマ帝国および隣のノーザンブリテン国を治めるブリタニア司令官のコエル・ヘンでした。キネダは無駄に争うことはせずローマに従いました。またコエルの娘と結婚をしてコエルとは親戚関係となり、強国からは攻められないような状態を築きました。

→智将は務めて敵に食む

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③勝てない敵とは争わず手を組み

キネダは辺境を守るために海から侵入してくるヴァイキングと戦っていましたが、ヴァイキングの海上での戦術に目をつけヴァイキングに住む場所を与えて彼らを自分の傘下に取り込みました。ヴァイキングの海上戦の強さが将来のキネダの戦いに幅を持たせ、強力な戦力になっていきました。

→百戦百勝は、善の善なるものに非ざるなり

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④実力をためて時勢をうかがう

時期が来たら大胆な決断と素早い行動を起こし、実力を存分に発揮する

強大な王コエルヘンが亡くなるとキネザは一気に行動に出ました。コエルヘンの息子と争いとなり、一気に攻め込み勝利し、ブリタニア司令官の座を奪い取りました。しかし、ブリタニア南部にいるヴォルティゲルンと呼ばれる別の司令官から、南西部に攻めてくる外敵防御を依頼されました。これぞチャンスと自分の領土を放棄し、現在のウェールズ北部に移り住み、外敵と戦いコテンパに追い払いました。キネダは移り住んだ場所の領土を広げ、現在のウェールズの原形であるグウィネズを建国しました。

→疾(はや)きこと風の如く、徐(しず)かなること林の如し、侵掠(しんりゃく)すること火の如く、動かざること山の如し

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・成功したら人に譲り任せ、自分は次のステージへ

→キネダは築いた成功を自分の代で終わらせず後世に残したのでした。

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◎おまけ

キネダをアルファベットで書くと、Cuneddaで、ウェールズ語でcuneは犬、ddaは良いの意味で、キネダは良犬、良いわんちゃんになります。ちなみに、アーサー王はアルファベットでArthurと書き、arthは熊の意味です。アーサー王は、くまちゃんです。

最後まで読んでくださり有難うございました。

たなかあきら著のこちらの電子書籍も読んでくださると有難いです。

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おしまい。

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