五郎丸で脚光を浴びたウェールズ、しかしラグビー以外では謎の国ウェールズ

スポンサーリンク

f:id:t-akr125:20160314234144j:plain

ラグビーしか知られていないウェールズ

ラグビー日本代表の五郎丸の人気で、また日本代表チームと戦い8-23で歴史的な敗北を喫し少しだけ脚光を浴びたラグビー大国のウェールズ。(現在世界ランク4位)

ウェールズの首都カーディフ市にはラグビー専用のスタジアムがあって、試合のある日になると大勢の人で賑わいウェールズの人々はみなラグビーに熱狂します。日本で開催される予定の2019年のワールドカップも楽しみですね。是非また五郎丸のいる日本代表との対戦を見てみたいですね。

f:id:t-akr125:20160315001502j:plain

 ウェールズの首都カーディフにあるラグビースタジアム(ミレニアムスタジアム)

しかし、ウェールズについてはラグビーを離れると、日本人の多くの人はウェールズの場所すら知らない有様です。実は僕もウェールズに行く前は全く知りませんでした。

なぜこんなにウェールズは超ド級のマイナーな国なのでしょうか?

その理由にはさまざまな複雑な状況がからんでいました。

まずウェールズとは?

ウェールズについて詳しくは別の機会に述べるので、今回は超簡単に説明します。

ウェールズの場所はここです。(緑色の小さい範囲)

f:id:t-akr125:20160314234708j:plain

グレートブリテンおよび北アイルランド連合王国(イギリス)を構成する4つの国のうちの1つです。(イングランドスコットランドウェールズ北アイルランド

・人口: 306万人

・面積: 2.076 km²

・首都: カーディフ

公用語: ウェールズ· 英語

で、ざっくり四国と同じくらいの大きさで、四国と同じくらいの人口です。ケルト系のウェールズ人の国で、道路標識などは英語とウェールズ語の2言語表記です。世界で最もお城の密度が高く世界遺産も多い、とても歴史深い国です。

なぜウェールズは超がつくドマイナーなのか?

①日本にウェールズの旅行ガイドブックがない

僕は以前に仕事でウェールズ1年滞在しました。ウェールズに行く前にガイドブックを買おうと本を探しましたが見つかりませんでした。イギリスの旅行ガイドブックを買いましたが、なぜがウェールズの情報だけ載ってませんでした。というわけで、僕はウェールズについて何も知らないままウェールズに行きました。

※最近ようやくkindle1冊でたようです。

②ウェールズに関する本もない

旅行のガイドブックが殆ど無いのですから、ウェールズの本もある訳ないですよね。

ウェールズの歴史の本も、学術的な分厚い本は図書館に行けばありましたが、普通の人が気軽に読めるような本は皆無ですね。ちなみにウェールズの歴史でググってみると、ウィキペディアの薄い情報が一番上に出てきて、このブログ自体も上位に登場する程度です。 こんな訳で、ウェールズの情報が日本では殆ど入らないのでマイナーになるのも無理はありません。

③その理由はここにあった!ウェールズの驚く交通網

ガイドブックもなく、もちろん旅行ツアーもありません。

こんなに歴史遺産が多く歴史ファンなら泣いて喜ぶ国なのに・・・・

地図を眺めていたら、その理由を発見しました。

高速道路がイングランドからウェールズに入ったとたん途切れている・・・

f:id:t-akr125:20160315014215j:plain

そうなんです。写真の右側のロンドン周辺では網の目の様に高速が走っていますし、

北の方ではスコットランドエジンバラなどまで数本は通っています。しかし、左側のウェールズイングランドの国境付近で高速道路は途絶えており、一本だけ南部の海岸沿いに走っているだけです。

飛行機もカーディフ空港がありますが、国際とついているだけで超田舎空港。日本から直接行こうと思ったら、アムステルダム経由でKLM航空を使う位しかなくロンドンのヒースロー経由となってしまいます。そうすると、ウェールズでなくて情報の多いイングランドに行ってしまいます。

④なぜ高速道路が一本しかない?それは歴史的な背景か

 ウェールズ13世紀にウェールズ公国を形成しましたが、戦争に負けてイングランドの統治下に入ってしまいました。以来、次期イングランドの皇太子がプリンス・オブ・ウェールズとして戴冠することが慣わしとなっています。ウェールズ1536年にイングランドに統合されて以来、イングランドの一部として扱われ、ウェールズは国として文化や言葉も認められていませんでした。ごく最近の1997年になってようやくウェールズ国民議会が設置されました。

つまりスコットランドのようにウェールズの反抗や独立運動を恐れたイングランドによって何世紀にも渡ってウェールズは抑え込まれていた、ということです。イギリスの国旗にウェールズの国旗だけが含まれていないのは、そういう事情があります。

ウェールズの国旗はグロテスクなレッドドラゴンです)

f:id:t-akr125:20160314235902p:plain

ウェールズの国旗、レッドドラゴン

f:id:t-akr125:20160315000123p:plain

イギリスの国旗、ユニオンジャック

⑤しかし、かえってウェールズはイギリスで人気の観光地に

交通は不便なウェールズですが、歴史遺産が多く素晴らしい自然も多く、

ウェールズはイギリス人の間ではとても人気のある観光地になっています。

f:id:t-akr125:20160315000215j:plain

世界遺産コンウィ城

f:id:t-akr125:20160315001427j:plain

カーディフ

ウェールズは電車は発達していて、電車でウェールズ一周旅行が楽しめ

鉄道ファンにとっては魅力的な場所です。

f:id:t-akr125:20160315001642j:plain

ナショナルレイル

f:id:t-akr125:20160315001724j:plain

スノードン登山鉄道

イギリスの観光協会のページをご参考に。

https://www.visitbritain.com/jp/ja/wales

謎の国ウェールズのまとめ

お話ししましたようにウェールズはマイナーですが、日本と同じように独特の文化と言葉があり、歴史深く観光地としても素晴らしい国です。ウェールズの素晴らしさを少しでも皆さんにお伝えして、ウェールズを楽しいんでいただければありがたいです。

また2019年に日本で開催される予定のラグビーのワールドカップでは、是非ウェールズと日本の対戦を期待し、盛り上がりたいと思います。五郎丸さんにも期待しています。

最後まで読んでくださり有難うございます。

  にほんブログ村 歴史ブログへ

www.rekishiwales.com

www.rekishiwales.com

www.rekishiwales.com

コメント

  1. mucho66 より:

    スターありがとうございました。一度はカーディフでラグビーを見てみたいですね。ウェールズはニュージーランドの次にラグビーが盛んな国だと聞いています。

  2. t-akr125 より:

    むーちょさん、コメントありがとうございます。ラグビー場付近はカーディフの中心地にありお城も近く、写真撮ったりしょっちゅう通っていたのですが、一度も行きませんでした・・・僕も今度行ったら見てみたいです。

タイトルとURLをコピーしました