皆さんこんにちは。アーサー王を追え!へようこそ!!
・イギリスの英雄アーサー王は実在したのか?いったいアーサー王は誰なのでしょうか?
この番組では、アーサー王ではないかと疑いのある古代の人物を古代からお呼びして
アーサー王のモデルかどうかインタビューして、皆さんに想像していただきます。
アーサー王の疑いがかかる人物を何人かリストアップしお声をかけさせていただいおり、前回のゲストは西ローマ皇帝のマグヌス・マキシムスさんでした。とてもアーサー王を彷彿させましたね。
第四回目の今回、お呼びしたゲストは、白いダークホースです。
ウェールズで活躍した白い歯の騎士
オウァイン・ダントグウィンさんです。遠い所を時空を超えてようこそお出で下さいました。オウァインさんを知らない方が多いと思いますので、簡単に自己紹介をお願いいたします。
初めまして、オウァイン・ダントグウィンです。僕はウェールズ北部出身で、5世紀後半から6世紀前半に多くの戦いをしていた中世騎士です。祖父が建国したグウィネズという国を強くするために、外敵との戦いに明け暮れていました。
※ウェールズ王室の開祖、オウァインの祖父キネダ
如何にも中世騎士!という強そうな風貌ですね。今仰られた様に、強力な戦闘力で敵を圧倒しウェールズの基盤を強化するのに貢献したオウァインさんは当時は最強騎士と言われていました。
いやあ~それほどでも無いですよ。
そういえば、オウァインさんは面白いあだ名がついていましたね。白い歯のオウァイン(Owain the white tooth)でしたね!なにか意味があるのですか?
ウェールズの王達には名字が無く名前だけで、また同じような名前が多かったので
分かりやすいようにあだ名をつけたのです。僕の白い歯の意味は、white hiltつまりは白く輝く剣で、僕が持っていた剣のことらしいんですよ。
それって、アーサー王が持っていた聖剣エクスカリバーのことでしょうか?良く分かりませんが、そういう噂もありますね。
※当時スコットランド地方の王が持っていた剣にドリムウィンという名の剣があり、ブリテン島の13の宝になっています。オウァインと何らかの関係があったのでは?という説もあります。もしやエクスカリバー??
Thirteen Treasures of the Island of Britain – Wikipedia, the free encyclopedia
※ウェールズの王には面白いあだ名がついています
アーサー王との数々の共通点
・アーサーの名との関連
オウァインさんは北ウェールズに住んでいたと仰いましたが、どの場所でしょうか?
コンウィ市近くのDin Arthという生みのきれいな所に住んでいましたよ。Arthにはbear(熊)という意味があり、息子のシンラス(キネグラス)にはBearというあだ名をつけてやったよ、ハッハッハ
それって、アーサー王(Arthur)の名に似てませんか?
そう仰る人もいますね。
※オウァインが住んだ地域にあるコンウィ城
・アーサー王物語に登場
そう言えば、オウァインさんはアーサー王物語に登場されているとききましたが?
そうらしいですね。兄カドワロン・ロングハンドがアーサー王の敵役クラデルマント王役、甥のマエルグウィン・グウィネズが100人騎士の王(マラグウィン)役と言われていますね。
オウァインさんは登場してないのですか?
さあ、どうだか・・・・
・最後の戦い (カムランの戦い)
オウァインさんは、甥のマエルグウィン王と仲が悪かったと聞きますが・・・
そうなんですよ。僕は父エイニオンや兄カドワロンと外敵のスコット族やアングロ・サクソン族との戦いに明け暮れようやく国を強くして、兄の後継に選ばれていたのに、兄の息子マエルグウィンにやられてしまったんだよ。
確か、その戦いの場所がカムランと聞きましたが、アーサー王の宿敵モルドレッドの戦いの場所名と同じじゃないですか?
確かに、アーサー王は裏切のモルドレッドとカムランで戦い、両者倒れアーサー王物語は幕を閉じたと聞いています。僕の場合も、甥のマエルグウィンに裏切られて北ウェールズにあるカムラン谷で戦い、殺され王座を奪われたんです。
似ているようですが、場所名も偶然じゃないかなと思いますが・・・
オウァインはアーサー王?
オウァインさんはアーサー王と多くの共通点があるように思います。ずばり聞きます、オウァインさんはアーサー王でしょうか?
僕の口からは何とも言えませんが、思い込みってこともないですか?アーサー王は多くの敵に勝ちイギリス全域を治め、ローマ皇帝まで倒しましたよね。僕は、ただのウェールズ小国のちっぽけな統治者ですよ。
アーサー王のモデルと言っていただけると光栄ですが、かけ離れてませんかね。
まあ、皆さんのご想像にお任せいたします。
最後に、オウァインさん好きな言葉をお聞きしたいと思います。
3つの「は」は大事! (歯、刃(剣)、生(命))です。
ありがとうございました。
まとめ
オウァイン・ダントグウィンさんは、アーサー王のモデルとしてダークホース的な存在ではないか?と考え、あえてこの本でも取り上げてきませんでした。
オウァインさんがアーサー王のモデルか、アーサー王自身なのか、正しい答えはありませんので、想像して楽しんで頂ければと思います。
コメント