(18.7.27更新)
こんにちは。ウェールズ歴史研究家、たなかあきらです。今回は、イギリスで地震は実際に起きるの? というテーマでお話いたします。イメージ的には、あまり起きない気はしますが。
ウェールズやイギリスで地震は起きるの?
イギリスでも地震は起きるのですか?
ええ。確かにイギリスでも地震は起きていますよ。2000年から2015年までにウェールズではマグニチュード2以上の地震は10回起きているんですよ。
起きているとはいえ日本と比べると、回数はずいぶんと少ないですね。
そうですね。最大の地震でもマグにチュードは3.3と、日本で起きる地震と比べると小規模のものです。体感しない地震も含めると15年に起きた地震は153件で、多くの地震は体感もしなかったそうですよ。
イギリスで大きな地震が起きると、石造りの家とか大丈夫かな?って思います。
例えば、イギリスのウェールズの家など、多くの建物は石造りで内装は木造です。おそらく、耐震構造とはなっておらず、日本のような巨大地震が起きたとするとガレキの山になってしまうと思いますね。大きな地震は起きてほしくないですね。
過去に大きな地震がイギリスで起きたことはあるのですか?
ウェールズだけでなくイギリスの過去の歴史を見ると比較的大きな地震は起きてはいますね。ここ数百年ではマグニチュードは3~5程度が最大で、壊滅するなどの深刻な被害には至っていないようです。
イギリスで近年起きた最も大きな地震、その原因
※イギリスで起きた5大地震、動画をご覧ください。
イギリスで起きた最も大きな地震はマグニチュード6.1の地震で、1880年にグレートブリテン島近くの北海で起きました。内陸では、1984年にウェールズで起きた地震が最も大きなものでした。
1984年7月19日に、北ウェールズにあるLlyn半島を震源に起きたマグニチュード5.4の地震が起きました。被害はさほどは大きくなく、ウェールズやイングランドでで建物や煙突が少々壊れたり岩が滑ったりしたそうです。
被害が集中したのはイングランドとウェールズの国境に近いリバプールで、軽傷のけが人がでたそうです。
地震の原因は、ウェールズ、北西イングランド、スコットランドに広がる地震帯で、大西洋の下にあるプレート理論の活動によって起きたと考えられています。
20万年前には氷で覆われていた場所で、現在では氷が解けて地殻の重さを軽減してはいますが、以前その重さによって地殻のひずみは起きているそうです。
ユーラシアプレートと、北アメリカプレートの境界が、イギリスから比較的近い。
中世に起きたウェールズの地震の記述
1247年2月20日にウェールズで、マグニチュード5.5と想定される地震が発生しました。中世のグレートブリテン島で起きた、最大の地震の一つと言われています。
ウェールズで中心となるSt.David教会は大きなダメージを受け、西側の壁が外側に崩れまた天井は石造りから、木製に変えたそうです。
St Davids Cathedral: History – Nave
最後に
イギリスで起きた地震の震度はどのくらいだろうか?と思ってしまいます。恐らく震度は2とや3くらいで、日本では日常茶飯事の程度かも知れません。しかしイギリスでは地震に人々は慣れておらず建物も耐震構造になっておらず、少々の揺れで建物が壊れ大騒ぎとなるようです。
歴史的に見ても大被害を与えるような地震は起きていない様子で、その状況も仕方がないのかと思います。地震の切り口から歴史や報道を見ると、文化の違いなど分かり興味深いです。参考になって頂けると有難いです。
参考:
The 10 most powerful earthquakes that have shaken Wales since the year 2000 – Wales Online
・1984年に起きた大きな地震
1984 Llŷn Peninsula earthquake – Wikipedia, the free encyclopedia
・イギリスの地震年表
List of earthquakes in the British Isles – Wikipedia, the free encyclopedia
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最後まで読んでくださり有難うございました。
コメント
イギリスでは地震に人々は慣れておらず建物も耐震構造になっていないんですか。それは大変ですね。イタリアでも大きな地震がありましたから、ヨーロッパの人も地震に気を付けてほしいですね。
地震は、恐ろしいです。自分ががれきの下敷きになったらと思うとゾッとします。