アーサー王物語は、歴史偽書「ブリタニア列王史」の内容が大きな要素となっており、また「ブリタニア列王史」も様々な歴史書の記述が元となっています。
アーサー王物語には、これらの歴史書の内容や歴史上の史実も含まれ、とても複雑で興味深いストーリーになっています。
今回は、アーサー王の歴史年表を時代背景や史実を取り入れて、シンプルに纏めました。
※アーサー王物語で有名な「アーサー王の死」、「ブリタニア列王史」や他の歴史書の内容、史実を合わせると、時代に矛盾点が出てきます。筆者の推測により、時代のつじつまが合うようにして、作成しました。
不足分の追記や修正を随時行っていきます。
👉アーサー王について
アーサー王の歴史年表
※文字部をクリックすると参考となる詳細記事につながります
()は筆者推測 ●印は史実または史実と考えられる内容
●410年 :ブリテン島からローマ帝国撤退(ホノリウス帝の令)
●450年頃:ブリテン島にジュート族(アングロ・サクソン族)が侵略を始める。(ヘンギストとホルサ兄弟)
・(460年~70年頃):アーサー誕生。コーンウォールのティンタジェル城でウーサー王とイグレーヌの間に産まれる。産まれて直ぐ、マーリンによって里子に出され、エクトル卿に育てられる
●477年:サクソン族のエラ王がブリテン島に到着しサセックス王国を建国
・480年頃:ウーサー王が亡くなる。アーサーは岩に刺さった剣を抜いて王となる
●486年:フランク王国のクロヴィス王(クラウダス王)は、北部のゴール(ガリア、現在のフランス、ベルギー、北イタリア)を占領
・(491年頃):ランスロットの父バン王はクラウダス王に敗れ、ランスロットは湖の乙女のもとに行く
・(480年代):アーサー王がブリタニアを平定。グィネヴィアと結婚
●496年※: アーサー王は「ベイドン山の戦い」でサクソンのエラ王に勝利。サクソン族を東方に追いやり勢力を奪う
・(500年頃):アーサー王、各国を征服。アイルランド、アイスランドを征服。さらにノルウェー、ダキアを征服、ガリアを征服。ローマ皇帝ルーシャスとセスワン谷で戦い勝利する
・(510年頃):ランスロットとグィネヴィアの不倫の疑いが発覚。アーサー王とランスロットの戦い(フランス)
・511年※:モルドレッドがブリテン島で反乱。カムランの戦い(アーサー王vsモルドレッド)でモルドレッドは戦死。 アーサー王は瀕死でアヴァロンへ流される
※ベイドン山の戦いは516~518年の説もある(11世紀のカンブリア年代記)
※カムランの戦いは537年頃との説もある
参考の記事
今回の年表について、参考となる記事をご紹介します。
👉ローマ帝国の支配について
👉アングロサクソンの侵略について
👉ベイドン山の戦いについて
アーサー王が活躍した「ベイドン山の戦い」の場所 実在の候補地を集めました
👉カムランの戦いについて

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