「こんにちは。ウェールズ歴史研究家、たなかあきらです」
「漫画 七つの大罪の舞台となっているのが、リオネス王国。中世のイギリスがモデル地となっています。そして、リオネス王国の王都リオネスにあるのが、バルトラ王が住むリオネス城です」
「リオネス城をよく観察してみると、ウェールズにある幾つかのお城の雰囲気がたっぷりと感じられます。荘厳な要塞、かわいいお城、世界遺産などが組み合わさり、素晴らしいお城になっています」
「では、リオネス城のどの部分が、ウェールズにある実際のお城と似ているのか、見てみ見ましょう」
リオネス城によく似たおしろ城たち
城壁
「まず、王都の全体とリオネス城の状況図を見てみよう(9巻 第65話)。王都全体は城壁に囲まれており、その中にさらに城壁に囲まれたリオネス城があります」
「この円柱型の建物と壁でできている城壁を見てみよう」
(8巻 第62話、アーサー・ペンドラゴン登場の場面)
「町をぐるりと城壁で囲んだ世界遺産コンウィー城が、リオネス城の城壁とそっくりです。とても荘厳なお城ですが、城壁から眺める町や海の景色は最高ですよ」
「円柱状の城壁が見れる素晴らしいお城は、ウェールズには多くあります。でも町をぐるりと取り囲んでいるお城は、コンウィー城だけです。これらのお城は13世紀末に建てられた要塞城で、敵への威圧や監視など敵の侵入を防ぐために用いられました。リオネス城の城壁も、同じような役割かなと思います」
城門
「また、同じ城壁で城門付近を見てみよう。城門と、お城の四角い建物の雰囲気が、ウェールズの首都カーディフにある、カーディフ城にも似ていると思います。そう、カーディフ城は、1巻で登場した町はずれの古城のもそっくりです」
リオネス城の城門
カーディフ城。なんとなく雰囲気が似てませんか。
お城の建物
「さらに城壁の中のお城を見てみよう。お城のメルヘンチックなトンガリ円柱状の建物だ。(例えば、8巻 第62話)
「これに似たお城もウェールズにあるのです。ウェールズの首都カーディフの郊外にある、コッホ城。赤いお城です。おとぎ話にも出てきそうな感じがしますね」
「コッホ城は要塞ではなく、中世以降に建てられたお金持ち貴族が住んだ居城です。リオネス城でも、バルトラ王やエリザベス、マーガレット、ベロニカが住んでいる建物ではないかと思います」
追伸
「岩の上に建っている、元マーリンの館でヘンドリクセンの魔術研究所。同じ様に巨大な岩山に建っている、スコットランドにあるスターリング城。なんとなく似てる? 似てない? あんまり?」
最後に
ウェールズは中世時代のお城が非常に多く残る場所です。ウェールズのお城について書いた記事を集めました。
※ウェールズのお城特集
※七つの大罪の記事
最後まで読んでくださり有難うございました。
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