こんにちは。ウェールズ歴史研究家のたなかあきらです。
このシリーズではウェールズの10世紀~
いつ誰がどうやってウェールズを統一するのか?
戦乱のウェールズに平和な世の中が来るのだろうか?
お楽しみいただけると嬉しく思います。
※この話の概略は史実に沿って書いておりますが、
入っているフィクションです。
<登場人物>
ウェールズの歴史にやたらと詳しいワタル。寡黙であるが歴史になると話が止まらなくなる。
歴史に詳しくないアサオ。心は優しいが、かなり小心者。
語り手のジェイムス。親切で気の良いお兄さん。
前回までのあらすじ:中世に舞い降りたカムリ戦士たち1~4話
10世紀中頃のウェールズは分裂して戦いを続けましたが、
966年にウェールズに侵略してきたヴァイキングに対して、
※前回の第四話:
新たな争いの幕開けをちょっと壊した愛国心 ~中世に舞い降りたカムリ戦士たち第4話~ – イギリス・ウェールズの歴史ーカムログ
※ウェールズ北部&西部の家系図
エイニオンと父オウァインの企てた侵略
<今回の歴史上の登場人物>
オウァイン:デハイバースを治める
エイニオン:オウァインの息子
エドガー:イングランド国王
イアゴ:北部のグウィネズを治める
愛国心への裏切り
ヴァイキングからウェールズを守ろう!と言う愛国心のスローガンを利用してモルガンウィグを攻めましょうよ。
エイニオン、モルガン王もウェールズ人だぞ。どうやって攻めるんだ?
かくかくしかじかですよ!
なるほど、それはいいアイディアだな。やってみるがよい。
きっとモーガンウィグの奴らを親父の前でひれ伏させますよ。
モーガン殿、
おおおお、これはこれはエイニオン殿、有難いご提案。
モーガンウィグの軍もお借りできませんか。
今こそウェールズが一体となって、
同じウェールズ人、お礼などいりませぬ。
デハイバース軍とモーガンウィグ軍は合流し、
何、何事が起こったんじゃ? ヴァイキングの奇襲か?
何じゃと? デハイバース軍と我が軍に取り囲まれているだと?
くっ、エイニオンの奴め、図りよったか?
親父やりましたよ! 思う存分僕の実力を見せつけてやりましたよ!
ご苦労であった、お前もなかなかやるな。今後、
エイニオンやりましたね、
この先どうなると思う?
ん~悪い奴、成敗してくれるって、
まんまと策略に成功したオウァインとエイニオンのデハイバース軍
動きだした強大な力
オウァイン・モーガン殿。ワシもそろそろオウァインとエイニオンに何らかの圧力をかけよう
エドガー陛下!ありがたき幸せ!
ふっ、ウェールズか。内輪同士でもめてくれるとは有り難い。
一方、
ワシもだいぶ老いてきた。後継者を決めていかなければならぬ。頼りないが我が息子クスティンに後を継がせたい。問題は投獄したままにしている、弟のイエウヴだ。
なんか、
もう、ケンカせずにみんな仲良くできないのかなあ。
誰かビシッと決めて纏める人物が出てこればいいのに。
最後に:たなかあきらコメント
第一話:3国で争ったウェールズの内乱は吉か凶か? – イギリス・ウェールズの歴史ーカムログ
第二話:イングランドを利用してウェールズの3国争いを終わらせた王の話 – イギリス・ウェールズの歴史ーカムログ
第三話:
ウェールズ三国時代の壊れた和平 ~中世に舞い降りたカムリ戦士たち~ – イギリス・ウェールズの歴史ーカムログ
第四話:
新たな争いの幕開けをちょっと壊した愛国心 ~中世に舞い降りたカムリ戦士たち第4話~ – イギリス・ウェールズの歴史ーカムログ
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