子だくさん対決、徳川将軍やウェールズ王に勝るのは誰?

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こんばんは。ウェールズ歴史研究家のたなかあきらです。

歴史上には多くの子孫を残した権力者が見られます。
例えば、

カール大帝
 8~9世紀のフランク王国の国王。20人子供をもうけ、世界中に現在約6億人が彼の遺伝子を持つと考えられています。

ウィリアム1世
 11世紀に活躍した現在のイギリス初代国王。子供は11人授かり、ヨーロッパとアメリカに数千万人以上子孫が居るとされています。

チンギス・カン
 12~13世紀に中国・モンゴルで活躍した王で4男5女の他数名の男女の子供がいたとされます。現在モンゴルから中国にかけての人口の1300万人以上の男性が彼の遺伝子を持つとされ、1600万人くらいの子孫がいると言われています。

など、世界の歴史に大きな影響を与えたそうそうたるメンバーです。
諺にもあるように、まさに「英雄色を好む」ですね。
 

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権力者で子だくさん・・・

どんな状況か想像していると、いろんな妄想がわいてくるなあ。
 

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権力者が子だくさんですと何か問題が出そう・・・

 

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日本でも子だくさんの将軍がいたし、中世のイギリス・ウェールズでも子だくさんの王がいたんだ。その話をしよう!

 
 

日本の子だくさん将軍

 
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子だくさんの将軍!と言えば、11代将軍徳川家斉が挙げられます。特定されるだけで16人の妻と妾がいて、男子26人、女子27人の子供をもうけました。

 

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53人もの子供。そ、それはすごい。

そんなに精力を持ち続けるのも大変そう。
 

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将軍家斉は、子供の数も将軍、そのための努力も将軍でした。精力増強のために生姜を1年中毎日欠かさず食べ、オットセイの陰茎を粉末にしたものを飲んでいたそうです。このため「オットセイ将軍」とも呼ばれました。
オットセイに含まれる良質なカロペプタイドと呼ばれるタンパク質が効果のもとです。
 

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しかしこちらの努力に力を注いだため、いろんな問題が生じました。
 
・財政破たん
在職期間50年と江戸幕府将軍だけでなく歴代の征夷大将軍の中でも最長記録の間に多くの女性と遊び回ったのでお金の使いつくし、江戸幕府負の遺産を積み上げてしまいました。
・大名たちの不満
家斉の子を養子や妻とした大名達は特別な優遇を与えられ、諸大名の不満も噴出させました。
・「改革なんか上下ともに迷惑、あんなことやるものじゃない」と子作り以外何もせず放任政策をとり国政は不評でした
 

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しかし町人文化を発展させ江戸文化の絶頂期である「化政文化」を生み出したと考えられます。
 
 

ウェールズの子だくさん王

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所は変わりイギリスのウェールズの子だくさん王だ。中世のウェールズにもオウァイン・グウィネズ(オウァイン・ザ・グレート、オウァイン大王)と呼ばれる子だくさん王がいたんだ。

 

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オウァインは現在のイギリスのウェールズの北部で活躍した12世紀の王でした。オウァインはイングランド王ヘンリー二世を待ち伏せて奇襲し、イングランドに命からがら逃げ帰らせるなど武勇にも優れ、ウェールズのほぼ全域を支配して中世ウェールズ黄金時代を作り上げた英雄でした。
 

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へえ~すごい王だったんですね。このオウァインはどのくらいの子供がいたんですか?
 
 

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分かっているだけで妻と妾は最低6人以上、子供は男子は16人以上、女子は4名以上(不明)だったんだ。ウェールズの王にたくさんの子供がいるということは、当時のウェールズには大きな問題だったんだよ。

 

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どんな問題があったのですか?

 
 

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「正室、側室、妾の子に関わらず全ての息子に財産は均等に分け、後継者の権利がある」という当時のウェールズ法です。

 
 

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これほど男子が多くては、均等割りでは自分の分け前も少なくなってしまいます。当然の様に、相続争いが起きます。

 

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オウァイン大王は生前に次男ヒウェルを後継者に指名していましたが・・・・オウァイン大王が亡くなると、ヒウェルの異母弟のダヴィッド達が反逆を起こし、後継者の座を奪ったんだ。ダヴィッドは弟たちも遺産を狙っていると思い、その他の弟や兄たちを含めて全員殺すか投獄するかの残忍な行為におよび、オウァインの遺産を独り占めしたんだよ

 
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オウァインな立派な王だったけど、この女性好きが原因となって子供たちが争いウェールズが乱れ弱体化し、イングランドに侵略を許す結果となってしったんだ。

 

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子だくさんが元で争いがおき、国が荒廃してしまったんですか・・・
悲しいです・・・

 

世界に大子孫を残すこのウェールズ貴族 

 

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徳川家斉とオウァイン・グウィネズを比べると、その後の問題を見るとどちらが勝ったとは言いがたいです(子供の数では家斉の方が多い結果です)。子孫の数に着目すると最初の現在の推定700万人の人類にある特有な遺伝子を持っていることが確認され、その人々の祖先をたどると、一人のある人物に突き当たりました。

その男は9世紀ごろにイギリスのウェールズ地方に住んでいた貴族、グウィリム大征服王ということが発覚しました。グウィリムは領土で世界を征服したのではなく、遺伝子で世界を征服した男なのです。

www.rekishiwales.com

 

自分のルーツや祖先をもっと知りたいと思いました。

最後まで読んでくださりありがとうございました。

 

 

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