前回はウェールズの歴史が楽しいポイントを3点教えてもらったわね。
今回はどんな内容?
今回は中世を中心としたウェールズ歴史の概要をお話しするよ!
前回の記事:ウェールズの歴史はなぜ楽しい?3つの特徴
中世のウェールズ歴史の超概要
1世紀〜13世紀頃までの歴史を時代に分けて簡潔にまとめました!
1世紀まで:ブリトン人定住
紀元前数世紀頃からブリトン人と呼ばれるケルト系民族がグレートブリテン島に住むようになり、北部(現在のスコットランド北部)を除いてブリタニアと呼ばれていました
1~5世紀ごろ:ローマ帝国支配
1世紀になるとローマ帝国が侵略してきて、1世紀~5世紀まではブリタニアはローマ帝国の支配下に入りました
5~7世紀ごろ:ブリタニアの自治
ローマ帝国が東西に分裂し弱体化すると、5世紀初めにブリタニアから撤退。
しばらくローマの影響は残るものの、ブリトン人が自らの手でブリタニアを統治。
この時期に、現在のウェールズの原形となる王室が設立されました
7世紀ごろ~9世紀頃:アングロ・サクソンの侵略
5世紀からブリタニアにゲルマン系のアングロ・サクソン族が侵略し、イングランドが形成。残りのブリタニアは
西:ウェールズ、北:スコットランドになりました。
ウェールズでは、アングロ・サクソンの侵略から守る争いだけでなく、後継争いの内乱や病気が流行りました。
9~10世紀ごろ:ウェールズの統一
ウェールズに王室はあったものの国内で強い指導力はなく小国に分かれていました。この時期にウェールズを統一する王が現れ、国家としての基礎ができました。
10世紀~11世紀ごろ:2大王室が形成
この時期にウェールズ内に幾つもの王室が形成され、北部と西南部の王室が力を持っていました。ウェールズ内の主導権が北部と西南部で頻繁に変わりました(時に争い)
11世紀~13世紀ごろ:ノルマン・イングランドの侵略
イングランドを征服したノルマン人(ノルマン・イングランド)の侵略を受け、プリンス・オブ・ウェールズをリーダーに独立を守る戦いが続きました。
13世紀~15世紀ごろ:独立奪回への反乱
13世紀末にウェールズはノルマン・イングランドに征服されました。その後は独立を取り戻そうと各地で反乱がおきましたが、いずれもイングランドに鎮圧されました。
数々のドラマを生む歴史
ウェールズの歴史、興味深いね。その時代の戦乱や王室の動向がドラマチックだと感じる。
そうだよね。ローマ帝国の支配、自治回復、アングロ・サクソンの侵略、ウェールズの統一と争い、ノルマン・イングランドの侵略、そして独立のための反乱。一つひとつの出来事がウェールズの歴史を彩っているよ。
特に、ウェールズの王室が統一される過程や、それに伴う争いや変化が興味深いわ。小さな国内で王室同士が権力争いをしていたんだよね。
王室同士の争いもウェールズの歴史にドラマを生んでいるよ。13世紀末にノルマン・イングランドに征服され、独立を取り戻す反乱もジンと来るね
その反乱の中でウェールズの人々は独立への願いと団結の精神を示したんだろうね。ちょっと切ないけど、それもウェールズの歴史の一部なのよね。
これまで知らなかった歴史を学ぶことで、その国の成り立ちや人々の意志を感じることができると思います。
歴史って本当に深い意味があり、ウェールズの中世の歴史も、その国の魅力を伝えてくれていますね!
最後まで読んでくださりありがとうございました!次回も楽しみに
次回の内容は、各実在の人物や出来事を加えてもう少し詳しくお話します!