こんにちは、たなかあきらです。
アーサー王や円卓の騎士で有名な、「円卓」。その円卓ってどこにあるの? と聞かれたりします。
円卓の意味や起源とともに、円卓の場所がどこにあるのか? をじっくりとお話ししましょう。
円卓の意味、起源
「アーサー王で有名な円卓(Round Table)は、円卓の騎士が座って会議をしますよね。丸い意味は何かあるのですか?」
ケルト人の戦士たちは、円形になって集まる風習があったり、戦いのときも円形になって戦う記録もあるんだ。
それがアーサー王物語に取り入れられ、宮廷で会議を開くときのテーブル、ラウンドテーブルになったという説もあるんだ。円形になると皆平等なんだよな。
だから、円卓には上座も下座もないんだよ。円卓の騎士たちが、座る位置によって口論が起きるのを防いだり、自由に議論しあえたりするためだよ。
日本でも、実際に会議を円卓で行ったところ、議論が活発になったという報告もあるんだ。
アーサー王の時代(6世紀)に、そこまで考えられていたのは、すごいですね。円卓はどのくらいの人が座って、会議に参加できたのですか?
それには様々な議論があるんだ。13席というのが広く言われている数だけど、25席という説もあり、更にもっとという説もあるんだ。
※25人の説
※円卓の騎士になって、円卓に座る条件は厳しかった
もちろん円卓はアーサー王が作ったんでしょうね。
これにもいろんな説があると思うけど、アーサー王の父、ウーサー・ペンドラゴン王が、マーリンから聞いたアリマタヤのヨセフや聖杯テーブルの話を聞いて、円卓を実際に作ったそうだよ。そしてレオデグランス王に渡したそうだ
実は、レオデグランス王の娘がグィネヴィアで、円卓がある場所でアーサー王とグウィネヴィアは結婚式を挙げた、と言われているんだ。アーサー王の円卓の始まりは、つまりウーサー王からの結婚祝いの品だった、って訳だ
※ヨセフは十字架のもとでイエスの血を受けた聖杯を持ってイギリスに渡ったとされています
へえ、面白いですね。そのおめでたい円卓ってどこにあるのですか?
円卓がある場所
ウィンチェスター円卓
ウィンチェスター説
これも、いろんな説があって断定はできないんだけど、有名な説を紹介するよ。一番有名なのは、イングランドの南部、ウィンチェスター にある円卓だよ。
このウィンチェスター・ランド・テーブルは25席あって、直径は18フィート(約5.5m)なんだよ。
ウィンチェスター・ラウンド・テーブルの名前は、マーリンの魔法によって書かれているそうだ。もっとも、このラウンドテーブルの所有者によって大きく変えられているそうだがね
ウィンチェスターは円卓だけでなく、アーサー王が城を構えるキャメロットでもある、という説があるんだ。
ウィンチェスター円卓(Winchester round table)は、ウィンチェスター城のグレートホールに置かれているのです。
場所:ウィンチェスター (イングランド) – Wikipedia
カールレオン説
カールレオン(カーリアン)は、ローマ時代の円形演技場があったとても古い街です。(アーサー王の時代は、ローマ帝国がブリタニアから去ってから、1世紀半ほど後になります)。
アーサー王は岩に刺さった兼を引き抜いて王になったときに、カールレオンにあるアーサー王の宮廷で戴冠式を行ったんだ。
だから、カールレオンこそがキャメロットである、という説もあるんだよ。それに、カールレオンにはアーサー王のテーブル(Arthur’s table)と呼ばれる、芝生に囲まれた巨大な円形のくぼみがあって、そこにアーサー王や円卓の騎士が、よく座っていたと言われているんだ。
カールレオンにあるローマ遺跡(ウィキペディアより)
場所:Caerleon Roman Fortress and Baths
動画:Site of King Arthur’s “Round Table” – YouTube
その他の円卓の候補地
れらはローマ帝国が5世紀初めにブリタニアから撤退した後に、ローマ帝国の宮廷があって人々が集った場所ではないかと言われています。
・アーサー王の円卓の石サークル(Arthur’s Round Table Stone Circle)があるメイバラヘンジ (イングランド、カンバーランド)
場所:Mayburgh Henge – Wikipedia
・Bwrdd Arthur(ウェールズ語で、アーサー王のテーブルの意味)がある、アングルシー島の Llanddona (北ウェールズ)
場所:Bwrdd Arthur – Wikipedia
動画:Bwrdd Arthur, Anglesey Walks In Wales, UK – YouTube
・スコットランドのスターリンにあるキングズ・ノット(King’s Knot)。
場所:The Kings Knot – Destination Stirling
・ウェールズ南部のブレコンにあるペン・イ・ヴァン(Pen y Fan)。
場所:Pen y Fan and Corn Du circular walk | National Trust
最後に
アーサー王の円卓はどこにあったのか、いろんな説があってどれが正しいかは分からないな。
話だけ聞いていると、ウィンチェスターかカールレオンの気がしますね
何れの場所もアーサー王とは何らかの関わりがあると思われ、アーサー王物語を読んだり映画を見たりしたときに、注意しながら楽しむのも面白いと思うな。
※円卓の騎士にまつわる記事
最後まで読んでくださり有難うございました。
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