こんにちは。ウェールズ歴史研究家、たなかあきらです。
数あるアーサー王の映画の中で、「円卓の騎士」は代表的な作品の一つだと思います。このアーサー王の映画を語る上では、外せない映画じゃないか、と思います。
映画 円卓の騎士はすごい
アーサー王の映画を観ようと思うのですが、どれから始めようかなあ。
ねえ、ワタルさん、どれがおススメですか?
アサオ君、「王道」って言葉は知っているかい? その道を語るには避けて通れないもの、教科書的なものかな。アーサー王映画の中にも、基本となる映画があるんだ。
基本ということは、アーサー王映画の「先駆け」って意味もありますか?
そうだな。1953年制作の映画で、初期のアーサー王映画だと思うよ。アーサー王物語の本なら、トマス・マロリーの「アーサー王の死」で、アーサー王の映画を観るなら、僕はこの映画は避けて通れないんじゃないか、と思うよ。
そんなに古い映画なんですか?
古いだけに、映画のスケールがすごいし、映画の内容は「これぞアーサー王物語」だという映画だ。ちょっとだけ、内容を紹介しよう。
アーサー王だ。
おお、かっこいい。まさに王という威厳と気品に溢れていますね。
王妃、ギネヴィア。
おお、なんと美しい~。オードリー・ヘプバーンを見ているような、ローマっぽい雰囲気もしますね。
ランスロットだ。
ダンディーな感じでハンサムですね。やっぱり、この映画もギネヴィアと円卓の騎士ランスロットは、恋をしてしまうのですか。
まあ、王道の映画だからな。王道だけに、アーサー王は石に刺さった剣を抜いて王になるし、円卓の騎士たちと共に勢力を広げていくし、アーサー王に反逆するモルドレッドもいるぞ。おっと、これ以上話すと、ネタがバレバレになるので、この辺にしておこう。
宿敵、モルドレッド
最近はCGで、きらびやかなシーンは迫力あるシーンを作ってしまうけれど、今から60円以上前のこの映画は、そんな技術はないので、すべて実写なんだよね。
すごいですね。このシーンにはとても憧れますね。ぼくも衣装を着て、エキストラでもいいから出演してみたいです。中世の時代にタイムスリップしたようですね。
さらにすごいのが戦闘のシーンだよ。まさに、実際に戦場で戦っているかのような、すごい迫力があるよ。
手に汗握る、アーサー王とランスロットの対決。剣と剣、力と力がぶつかり合う、迫真のシーン。
大軍を引き連れて戦う、まさに実戦さながらの迫力シーン
かなりローマ色が強いアーサー王。この映画を観ると、他のアーサー王の映画が物足りなく感じてしまうくらいだよ。
そんな映画が1953年に作られていたとは、すごいですね。まさに、アーサー王映画のパイオニア的な「王道」の存在なんですね。
最後に
アーサー王の映画がある中で、僕はこの「円卓の騎士」をおすすめします。この映画を観ると、アーサー王物語はどんな内容なんだろう?というのが良く分かりますし、CGを使っていないので、中世当時の衣装や雰囲気がとても良く伝わってきます。
最近のアーサー王の映画と見比べてみるのも楽しそうですね。
- 作者: トマス・マロリー,William Caxton,ウィリアム・キャクストン,厨川圭子,厨川文夫
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