こんばんは。ウェールズ歴史研究家、たなかあきらです。
「おゃっ、この場面何処かで見たことあるぞ!」
漫画の一コマ、アニメの背景、映画のワンシーンなどを、観た時にふと思うことはないでしょうか。僕は、漫画「7つの大罪」の一巻を読んでいた時に、わずかな描写を見て思いました。
「このお城、何処かで見た事がある」
※聖騎士長ザラトラスが殺されているのを、主人公メリオダスらが見つけた町外れのお城。この場面から、ストーリーは始まっている。
あらすじは例えば:TVアニメ「七つの大罪」公式サイト
「何処かで見た事がある」、という直感は殆どの場合、いい加減であるか、思出せない。増してや、成人式を2度経験しても足りない年齢の男にとって、「覚えている」という言葉の信ぴょう性は失われつつある。
しかし、漫画「七つの大罪」は中世イギリスである、ブリタニアを舞台に描かれている。さらに、このブログのタイトルにあるように、僕はこのブログのタイトルにもあるとおり、中世ではブリタニアの一部であったウェールズの歴史について、記事を書いている。
つまり、ブリタニアに関することは、僕の興味のど真ん中である。
※中指の指している辺りが、ウェールズ
仕事などで肝心なことの記憶は、しばしば曖昧になるけれど、興味を持っているものの記憶はまだ衰えてはいないはずだ。
その通りに、瞬間的にウェールズにある田舎都市のお城が思いうかんだ。
どうです? 似てると思いませんか?
この中世の雰囲気が漂う立派なお城は、ウェールズの首都にあるカーディフ城です。
騎士長が殺されていた場面になっていたけど、そんな歴史は実際のカーディフ城にあるのでしょうか?
※矢印の辺り
カーディフ城にもこんな歴史がありました。
カーディフ城はウェールズにありますが、イングランドの国境に比較的近く、イングランド王のウィリアム1世が11世紀に建設したという説があります。
このため、イングランドとウェールズの間には多くの戦いが起こり、イングランドがウェールズを占領した後も、ウェールズの反乱が頻発していた場所でした。カーディフ城も何度もその争いに巻き込まれた、という歴史的な背景があります。
時は14世紀の初め、ウェールズはイングランド支配下でした。イングランド、エドワード2世の圧政と、不作に苦しむウェールズの人々は、ウェールズ人の貴族リウェリン・ブレンを中心に反乱を起こしました。
しかし、反乱軍はあっという間に鎮圧され、首謀のブレンはカーディフ城で首つりとなり、引き回され、八つ裂きにされたそうです。しかし、この処刑がウェールズ内だけでなくイングランド内でも波紋を呼び、イングランド貴族同士の争いに発展した、という話があります。
漫画「七つの大罪」の実際のところは分かりませんが、ますますカーディフ城が漫画の中の1シーンに似ているな、と思わずにはいられませんでした。
今日のカーディフ城では、中世の騎士が戦うイベントが開かれており、本当に雰囲気まで味わえそうです。是非参加してみたいです。
「おゃっ、この場面何処かで見たことあるぞ!」
僕は、漫画「七つの大罪」を読んでいた時に、一コマを見てカーディフ城を思い出しました。それだけでなく、その背景にある歴史にも触れることにより、様々な想像を膨らませて、さらに楽しむことが出来ました。
漫画、アニメ、映画などを観た時に、「おゃっ、この場面何処かで見たことあるぞ!」と皆さんが思われたエピソードを、よろしければ教えてください!
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最後まで読んでくださり有難うございました。
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