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(18.7.22更新)
漫画「七つの大罪」の十戒篇では、三千年前に封印されていた魔神族の精鋭たちが復活し、ブリタニアを侵略。これに対し、七つの大罪のメンバーやアーサー王がブリタニアを取り戻すために戦いを挑む内容です。
この「十戒」とは何でしょうか?
・旧約聖書に書かれている「十戒」について
・魔神族の十戒のメンバーたちと、それぞれの戒禁(いましめ)
について纏めました。
※旧約聖書の十戒は約3千年前の事で、魔神族が封印されたのも同じ頃で興味深いです
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「モーセの十戒」の内容と「十戒」の意味
モーセの十戒(じっかい)とは、紀元前13世紀頃のイスラエルのカリスマ的指導者であるモーセが、神から与えられたとされる10の戒律のことです。
モーセの十戒は「旧約聖書」中で「出エジプト記」に載っています。
モーセはエジプトを脱出した後にシナイ山に登り、モーセは神ヤーウェからヘブライ人が守るべき「十戒」を授かったのです。
「十戒」内容はプロテスタント版とカトリック版があります。
ここでは、プロテスト版をご紹介します。
※やや異なる部分はありますが、基本は同じです。
- 主が唯一の神であること
- 偶像を作ってはならないこと(偶像崇拝の禁止)
- 神の名をみだりに唱えてはならないこと
- 安息日を守ること
- 父母を敬うこと
- 殺人をしてはいけないこと(汝、殺す無かれ)
- 姦淫をしてはいけないこと
- 盗んではいけないこと
- 隣人について偽証してはいけないこと
- 隣人の財産をむさぼってはいけないこと
1から4までは神と人との関係であり、5から10までは人と人に関する項目です。
✅詳しい「モーセの十戒」のストーリーはこちらの記事をご覧ください!
>>「モーセの十戒」の意味と概要
七つの大罪での「十戒」の戒禁とメンバー
参考
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漫画七つの大罪の「十戒」の戒禁およびメンバー、さらにプロテスタントの十戒を当てはめてみました。
十戒のメンバーと戒禁
● 戒禁「敬神」
実際の十戒・・・①主が唯一の神であること
呪い:この戒禁を持つ者に背を向ける者を、魔神王の代理への「背信」とみなし、強制的に服従させる。
ゼルドリス(闘級61000)
:敬神によって相手を強制的に服従させることができるという強力な戒禁の力を持っています。魔神王の三人兄弟の末っ子で、主人公メリオダスと十戒メンバーのエスタロッサの弟。
● 戒禁「信仰」
実際の十戒:②偶像を作ってはならないこと(偶像崇拝の禁止)
呪い:この戒禁を持つ者の前で「不信」を抱く者は、何人だろうとその眼を焼かれる。
メラスキュラ(闘級:34000)
前髪をおかっぱにしている長髪の女性で死者、魂を操る専門家ですが、大酒飲み。死者蘇生の魔法が得意。
● 戒禁「沈黙」
実際の十戒:③神の名をみだりに唱えてはならないこと
呪い:戒禁の沈黙には、どのような呪いが下るのか不明です。
モンスピート(闘級:53000)
マントを羽織った、体に黒い帯を巻き付けている中年男性。冷静沈着で気配感知に優れており、同じ十戒メンバーであるデリエリの保護者的立場にあり、いつもデリエリの言葉を翻訳している。
●戒禁「安息」
実際の十戒:④安息日を守ること
呪い:どのような呪いが下るのかはまだ不明です
グロキシニア(闘級:50000)
妖精族であり魔神族ではありませんが十戒のメンバーです。古の聖戦で命を落としたとされる初代妖精王。妖精王としての姿を表すと巨大な羽が背部に出現します。
● 戒禁「慈愛」
実際の十戒:⑤父母を敬うこと
呪い:この戒禁を持つ者の前で「憎悪」を抱く者は、何人をも傷つける術を失う。
エスタロッサ(闘級60000)
:慈愛は憎悪をもつ相手に発動され、人を傷つけることができなくなってしまいます。魔神王の三人兄弟の1人で、七つの大罪団長メリオダスの弟で十戒リーダーであるゼルドリスの兄。
● 戒禁「不殺」
実際の十戒:⑥殺人をしてはいけないこと(汝、殺す無かれ)
呪い:この戒禁を持つ者の前で「殺生」を行う者は、全ての時を奪われてしまいます。これは全ての寿命を消費するということに等しく、戒禁を破ると一瞬で老衰し死に至るというものです。
グレイロード(闘級:39000)
無数の「灰色」の顔仮面をつける女性魔神。他人の姿を模することができる。目の前で殺生をしたものは寿命を奪われてしまう、という力を持ちます。しかし、マーリンの能力である「無限」にはその戒禁は効力が無く、グレイロード自身が捕まってしまいました。
● 戒禁「純潔」
実際の十戒:⑦姦淫をしてはいけないこと
呪い:詳細は不明です
デリエリ(闘級:52000)
全身の所々に影を巻き付けている髪がボサボサの女性です。3000年前の聖戦の時、実姉を目の前で女神族に殺され女神族に恨みを持つ。十戒のモンスピートと共に暮らしているようです。
戒禁「忍耐」
実際の戒禁:⑧盗んではいけないこと
呪い:どのような呪いが下るのかは不明です。
ドロール(闘級:54000)
石のような肌色と四本の腕を持つ巨人族で大地の神にして巨人族の始祖とされています。巨人族の長として魔神族とは敵対していましたが3000年前の聖戦時にゼルドリスに完敗し、魔神族の勢力下に入りました。
● 戒禁「真実」
実際の十戒:⑨隣人について偽証してはいけないこと
呪い:この戒禁を持つ者の前で「偽り」を口にすれば、何人であろうとその身は石化すします。ただ、本人が真実だと思っていれば、例えうそでも石化はしません。
ガラン(闘級:26000~40000)
とても背が高く甲冑のような姿を持つ老戦士です。古風な老戦士らしく真っ向勝負を好む武人気質の一方、弱者には一切の興味を示さずに容赦なく一瞬で葬り去る冷淡な面もあります。打倒メリオダスに燃える。
● 戒禁「無欲」
実際の十戒:⑩隣人の財産をむさぼってはいけないこと
呪い:無欲を破った者は記憶と感情を奪われてしまいます
ゴウセル(闘級:3100)
現在は「色欲のゴウセル」として七つの大罪メンバーとなっていますが、十戒のメンバーであるゴウセルによって作られた人形です。ゴウセル本人が、無欲の戒禁によって記憶と感情を失ってしまったようです。
その他(旧メンバーなど)
◎フラウドリン(闘級:31000)
戒禁:なし
3000年前の封印を唯一逃れた十戒メンバーで、聖騎士ドレファスに取り憑いて、他の十戒メンバーの封印を解きました。ゴウセルの代理として十戒に属しているので戒禁は持っていません。エリザベスの前世でリズを殺した人物。
◎カルマディオス
戒禁:背信
旧十戒のメンバーで、6本の腕を持つ巨人。3000年前にメリオダスによって倒されました。
◎アナラクとゼノ
旧十戒のメンバー。3000年前にメリオダスに倒されました。フラウドリンの回想シーンに登場します。
◎メリオダス
旧十戒のメンバーで3000年前は十戒のリーダでした。現在は七つの大罪団長で「憤怒の罪」。魔神王の三兄弟の1人で、ぜルドリスとエスタロッサはメリオダスの弟。
魔神王に不死の呪いをかけられているため、魔神王に感情の一部を捧げる代わりに、死んでも生き返ることを繰り返します。やがて魔神族の心を思い出していくのです。
最後に
七つの大罪は、アーサー王物語、キリスト教での「七つの大罪」、旧約聖書に書かれている「十戒」など、さまざまな要素が含まれていて、とても興味深いです。
七つの大罪に含まれている、歴史上の出来事など、今後も書いていきたいと思います。参考にしてさらに漫画を楽しんでくださるとありがたいです。
※「7つの大罪」は、キリスト教カトリックの用語で、人間を罪に導く可能性のある欲望や感情を示すもので、「傲慢」「憤慨」「嫉妬」「怠惰」「強欲」「暴食」「色欲」です。
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